水路沿いの家々 ~水上マーケット(3)
渋滞する水上マーケットの水路を抜けると大きな水路に出ました。
ボートの進む右手には、民家が建ち並んでいました。
スピードを上げたボートは大きなエンジン音と水しぶきを立てて進んでいきます。ボートの通り過ぎる瞬間に出会った風景、そこにはこの地域で暮らす人々の生活がありました。
水路に面したデッキで、赤ちゃんを抱っこしている幼い少女と、階段を下りた水路で洗濯をしている少女、そして彼女たちの母親らしき人の姿がありました。彼女たちの声が聞こえてきそうな写真です。
②
②は、爪切りで爪を切っているところです。ボートの中から見た時は少女と思いましたが、後ろに水色の自転車があることからすると、少年かもしれません。
①も②も、水路からの涼しい風が人々の生活にやすらぎを与えていることがわかります。
③
各家々には、デッキから水路に降りる階段が作られていて、水路の水が洗い物に使われているようでした。(③)(④)
タイでは1年を通して暑い日が続きます。この地域に住む人たちにとって、水路は、洗濯や洗い物などをする生活の場でもあると共に、涼しい風を求めて集う家族の憩いの場にもなっているようです。
この水路に観光客を乗せたボートが走るようになったのは、タイ政府による観光客誘致のための水上マーケットの開発政策によるものだそうです。
水路の両側にびっしりと並んだおみやげ店と、水路を埋め尽くすくらいのたくさんのボートは、その政策のたまものでしょうが、私には、タイの人々の普段の暮らしに出会えることが、この水上マーケットの大きな魅力になっていくのだろうと思えました。(中島とみ子)
次回は「水路に架かる橋」です。



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